@落語 #風刺 #影山優佳#日向坂#柊太朗#テニスの王子様 「影山優佳二足のわらじはいてこけた」「とうたろう~浮き世渡り~」
「影山優佳二足のわらじはいてこけた」

あたしぁ昔から芸能界ってのは水モノだって言ってたんだけどもね、最近はもう水どころか、蒸発してんじゃないかってくらい入れ替わりが早ぇ。アイドル?タレント?俳優?クイズ王?コメンテーター?なんだそれ、寿司屋でバイトしてる大学生かっての。
さて、今日の噺の主人公は、元・日向坂46の影山優佳ってぇんだが。いや、えらい子だよ。15歳でオーディション受かってアイドルになって、「あたし、夢かなったんですぅ~」なんて言ってたのが、気づいたら「単位が足りないから今日のライブ出られません」だって。こりゃもう夢から単位にシフトチェンジしてんだ。
それでもグループの一員ってのはツラいもんでね、「自分がいないと申し訳ない」とか言っちゃって。でもね、お嬢ちゃん、**芸能界に申し訳ないって気持ちを持ち込んじゃいけない。**あそこはな、「お前が代わりか、ならいいや」って世界だからね。
で、結局、学校の単位が足りなくなって活動休止。理由は言えません、なんて言ってたらファンは勘ぐる。「あいつ男できたんじゃねえか」とか「体調不良じゃねえか」とか。実際は数学Ⅱのテストで死んでたってオチでね。ファンも困るわな、推しの不在の理由が因数分解じゃ話にならない。
でもそこからがエライ。泣き寝入りせずに、「自分ができることは何か」と考えて、たどり着いたのが――サッカーとクイズ。これがまたズルいくらいに強ぇ。なんだよサッカーって。試合中継で「影山優佳です」って、もはや芸能人というより実況アナウンサーじゃねえか。
いや、サッカー好きなのは結構だよ。でもW杯で解説してる女子アイドルって、寿司職人がエベレスト登ってるようなもんだ。「お前、どこに向かってんだよ!」ってな。しかもそれが的確なのが腹立つ。
で、クイズ番組。これまた正解しまくって、芸能界のインテリ枠の王女様よ。正解連発、「賢い」「頭脳派」って持ち上げられて。でもこれ、裏返すと「顔だけじゃ勝負できないのかも」って、どっかで言われてるのわかってるわけよ。だから本人、勉強するしかねぇ。
ここであたしが思うのはね、今の芸能界は**「一芸一能」じゃダメって時代**になったってこと。昔は「歌って踊れるだけ」で食えてたのが、今じゃ「歌えて踊れて、英語も喋れて、サッカーも詳しくて、たまにカレーも作れる」って、**どこの戦隊ヒーローだよ!**って話でさ。
でもこれ、器用貧乏の地獄なんだよね。何でもできる子は、結局「何をやりたいのか」が見えなくなる。影山さんも、「私はグループの名前を広めたい」って言ってたけど、それ、本人の目標じゃなくて広報部の仕事だよな。
で、今じゃ俳優もやってる。立派だよ。でもな、あたしゃ言いたい。「あなたは結局、どこへ行きたいのか。」と。あっちのオーディション、こっちの撮影、サッカー、クイズ、もう芸能界の回転寿司みたいになってんだ。乗ってるのがマグロか納豆巻きか本人もわかってない。
ただ、ここが談志流の結論ってやつなんだけど、あたしはね、そんな影山優佳が好きなのよ。**歯を食いしばって、恥ずかしさと後ろめたさを抱えて、でも誰かの背中を押したくて、テレビに出てる。**それが芸能の根っこなんだよ。
要するにね、芸能界ってのは「二足のわらじで歩く」ってより、「片足にわらじ、片足にスパイク」みたいなやつが面白いの。すぐこけるけど、こけた後の顔が良けりゃ、また使ってもらえる。だから影山さん、今度こけたら、全力で顔芸してください。
…ってんで、今日の噺はお開きといたしましょう。
おあとがよろしいようで

2幕目

「とうたろう~浮き世渡り~」
えぇ、近ごろ芸能界も色々ありましてね、誰がどこにいて、何をやってんだか分からなくなってきた。所属事務所ってのは、昔はこう、芸人で言えば「師匠と弟子」みたいなもんでね。破門されなきゃ墓場まで一緒みたいな感じだったんですが、最近はもう事務所ってより“通過点”みたいな扱いでね。あ、あれですな、恋愛でいうところの「今はちょっと距離を置いてる状態です」ってやつ。
さて、そんな芸能界の今を風刺してお送りするのがこの一席――『所属問答』。

八五郎「おい熊さん、ちょっと聞いてくれよ。柊太朗って役者、知ってるか?」
熊五郎「あぁ知ってるよ、あの“犬”だろ? ドンブラザーズで逃げてるやつ」
八五郎「そうそう、あれがよ、ついこの間、所属事務所を“退所”したってニュース見たんだよ」
熊五郎「ほぉ~、辞めたんか。揉めたのか?」
八五郎「いやそれがな、『感謝してます』『学ばせてもらいました』『皆さんのおかげです』って、まるで卒業式の答辞みてぇな文面よ」
熊五郎「ほう……逆に怪しいな、それは」
八五郎「そうなんだよ! オレもな、つい昔の談志師匠の声が頭に浮かんできてよ。“てめぇ、感謝してますって奴は、だいたい感謝してねぇんだよ!”ってな」
熊五郎「いやそれ言っちゃったら全タレントのSNSが地雷原じゃねぇか!」
八五郎「でな、これがまた“今後の所属先は明らかにせず”なんて言ってる」
熊五郎「おぉ、それはスゴいな。“どこにも属さない”って、もはや“令和の渡り鳥”だな」
八五郎「いや、鳥ならまだいいよ。“犬”だったからこそ自由になれたのかもしれねぇ。看板背負わずに街を歩けるんだからな。…ただ問題は“次の餌”が見つかるかどうかだ」
熊五郎「おめぇ、比喩が生々しいぞ」
八五郎「考えてみりゃ、“所属”って言葉自体がもう時代遅れだよな。“フリー”って言えば聞こえはいいけど、実際は“無職”と紙一重だろ?」
熊五郎「それを言っちゃあ……。でも芸能人ってのは、無所属になると急に神秘的な空気纏い出すよな。“自分と向き合う時間を大切に”とか言い出して、気がつきゃYouTubeで“朝のルーティン”公開してる」
八五郎「で、途中で“マネージャーさんに差し入れてもらったおにぎりです”とか言って、結局どっかの事務所が動いてるっていうオチよ!」
熊五郎「裏方が前に出ちゃいけねぇ世界だろうがよ! なんでマネージャーがインフルエンサーになってんだよ!」
八五郎「まぁそれも含めて“令和の芸能界”ってやつだな。おかげで事務所とタレントの関係も、師匠と弟子じゃなくて“定期券と駅員”だよ。“有効期限が切れたら改札通れません”ってな」
熊五郎「上手いこと言いやがって!」
八五郎「そう思うだろ? でもよ、考えてみりゃ芸人だって同じさ。“どこに所属してようが、面白くなきゃ意味がない”。談志師匠も言ってたよ、“芸なんてのは肩書きじゃねぇ、命だよ”ってな」
熊五郎「うわぁ出た出た、談志名言。最近のお前、談志botになってるぞ」
八五郎「うるせぇな。“落語は人間の業の肯定”ってな、これが分かんねぇ奴に芸能界なんて無理なんだよ!」
熊五郎「おいおい、話が大きくなってきたな」
八五郎「でもさ、オレは期待してるんだよ。柊太朗が次にどんな“顔”を見せてくれるか。“無実の罪を着せられた逃亡犯”から、“自由を手にした旅人”になれるかどうかってとこだ」
熊五郎「まるで“役”と“現実”が地続きになってるな」
八五郎「そりゃそうだ。“演じてるようで、生きている”。それが本物の役者ってもんだ」
熊五郎「それ、お前じゃなくて柊太朗が言えばバズったのにな」
八五郎「……言うんじゃなかったな」

これにて一席、ありがとうございました。ま、芸能界も世知辛いが、人間の業がうずまいてるからこそ、こうして落語にもなるってもんで――。
芸人が売れても売れなくても、最後に残るのは「誰の言葉で生きるか」ってこった。柊太朗さんにも、その“言葉”が見つかることを願って、ひとまず“幕”といたしましょう。

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